カヤカリ・・・?
今日のテーマはカヤカリです。は?って感じ?
我が家は山あいの古民家。宅地と家を購入したところ、農地と山がもれなくついてきました・・・目の前は棚田です、が。もう10年以上も耕作放棄されていたところ。当然、草まるけです。
いずれは米作りも、と思いますが、すぐにはできません。耕作しなくてもこの草を刈るのが地域のルールというか、美意識です。わかっちゃいますが、それも徹底できません。うーん、と思っていたところ、ヒラメキました。これは雑草を放置しているのではなく、カヤを育てているんです、と言い訳をすることに。
カヤとは、かつてカヤ葺き屋根など建材として利用した草の総称。具体的にはススキやヨシなどです。かつては村には必ず茅場というのがあり、米の仕事が終われば雪が降る前にカヤカリをしていました。
今日では茅葺の民家はほぼなくなり、それとともに茅場は消滅しましたが、一方で、文化財などで茅葺の建物が全国にあり、その葺き替え用のカヤは調達に苦労しているとのこと。そこでススキひと束500円とかで売れるらしい・・・
売るつもりはありませんが、むしろこのカヤをDIYアイテムにできないでしょうか。ということで、とにかくカヤカリをして保管しておくことにしました。
高さ2m以上になったススキ。まず上の方を麻ヒモでしばります。なんだかカワイイ。
刈り払い機で刈ります。
ちなみに焚き火をしながら。気温は氷点下ですから・・・
鎌でしごくようにして葉っぱを落としてから、下の方もしばります。これでひと束。
まず3束をしばって立てます。
他の束も立てかけます。上の穂の部分を編みこむように。最後に全体をヒモでしばればできあがり。少々の風では倒れません(というか倒れて起こして・・を繰り返してやり方分かりました・・・)これで春先まで乾燥させます。
さあ、これを使って何を作ろう・・・まぁ小屋ですかね。今風に言うとタイニィハウス。骨組みは間伐材丸太、屋根と壁にこのカヤ。断熱性を確保できますね。床は竹。おぉ、材料費ほぼタダでできそうですね。乞うご期待。
里山の再生が全国で取り組まれていますが、里山とは人間が草を刈り木を伐って活用することによって成り立った生態系と人間の暮らしのこと。こうやって活用することではじめて再生できるのだと思います。それを現代にふさわしいやり方で楽しくやりたいと思います。