DIY・イズ・ビューティフル

好きなモノだけに囲まれて暮らしたい。それがDIYライフスタイル。

DIY イズ ビューティフル

家の中を見回してみてください。あふれるばかりのモノモノモノ・・・

その中で、あなたが本当にお気に入りのアイテムはどれだけあるでしょうか?

「安いから」と買ってきたような、あれば便利だけど、まぁなくてもいいよねというモノが多いのではないでしょうか。

「断捨離」がこれほどみんなの心をとらえるのは、好きでもなく大事でもないモノに囲まれた暮らしが、ココロにまで悪影響をおよぼしていて、みんなそれをうすうす感じとっているということかも。

好きなものだけ、愛着のもてるものだけに囲まれて暮らしたい。ご縁があって標高600mの岐阜県の山里に移住してから、私はそれを目指すことにしました。

 

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今、ネットやお店で売られているものは、大量生産された商品です。それは万人ウケしないといけないので、必ずしも自分の好みに合うものではありません。私たちはそれを選択するしかないのでしょうか?

いや、自分で作れば良いのです。

少しでも自分が何か手をかけたものは、愛着がわきます。どんなにブサイクでもお気に入りになります。

家庭菜園がそうですね。スーパーに並んでいたらゼッタイ手に取らないような形が悪いものでも、小さくて固くても、自分で作った野菜はオイシイのです。

今ではいろんな素材と工具がネットで簡単に手に入ります。町に行けばレーザーカッターや3Dプリンタを安く使わせてくれるシェア工房があります。Youtubeを検索すればつくり方を動画で見ることができます。自分で作らない手はありません。

「そうは言っても時間がないよ・・・」

長時間労働→休みも疲れて何もできない→買い物がストレス発散→狭い家がいらないモノだらけになる・・・

は、もうやめませんか。

残業しない→有給は全部消化→お金はないが時間はある→DIYにいそしむ→好きなモノだけに囲まれて暮らす

にしませんか。

その先には、

ワークシェアリング(週休3日とか)→お金がないが時間はある→DIYにいそしむ→好きなモノだけに囲まれて暮らす

という時代が来ることを私は願っています。

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経済学者のE.F.シューマッハーは1973年に『スモール イズ ビューティフル』という本を出版しました。

先進国では戦後復興から経済発展が進み、豊かな社会が実現するとともに、労働現場での人間疎外と公害などの環境破壊が進みました。

その反省に立って、シューマッハーは大規模化=効率化=大量生産・大量消費という現代の資本主義システムそのものの限界を指摘し、小さな工房で心のこもった商品を生産し、それが流通する社会の姿を描きました。

シューマッハーはそこで、伝統的な手仕事の世界と、巨大な工場での大量生産技術との中間に、ちょうど良い技術のあり方があるとして、それを「中間技術」と名付けました。

私たちは今日、素人でも小さな機械を使って、楽に色々なものを作ることができます。DIYの技術は中間技術と言えるでしょう。それで作ったモノをムリに市場で売らなくても良い。たくさんの人がそれぞれに中間技術を駆使して自分の好きなモノをDIYする社会。

DIY イズ ビューティフル。

それは新しい社会のあり方を示していると私は思います。